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極楽の湯

極楽の湯は、見知らぬおじいちゃんと私の不思議な思い出の場所でもあります。

私が定期的に行っている健康ランドは、千葉県稲毛区にある極楽の湯です。
その極楽の湯の敷地には、ゲームセンター有り、カラオケ有りなので、軽く遊んでから、ゆっくりと温泉へと言う流れが、我が家の常となっています。
場所も家から車で20分ほどで着きますし、国道16号沿いなので、丁度良い距離でもあります。
節目、節目には家族と行きますが、仕事が忙しかった月末などは、土曜休みの午前中に、一人で行ったり、時間が合えば、近所の友人と行ったりしています。
値段は他のスーパー銭湯と比べると、やや高めの土日900円なのですが、設備が充実しているので、あまり高いと思った事はありません。
多く行くとサービスもあるので、何かとお得だと思います。この極楽の湯が出来る前は、健康ランドへ行くにしても、遠い場所だった為、何か遠出をした帰りに寄る感じで使用していたのですが、極楽の湯が出来てからは、近すぎず、遠すぎずで、温泉で気持ち良くなった余韻を保ったまま、家に帰れるのも良いと言う事でこの極楽の湯を活用しています。
子供達にとっても、健康ランドは、やはり一種のイベント的な場所の様なので、レジャーに行ったりした帰りにも、この極楽の湯に寄る様にしています。
それはレジャーへの行きは、自然とテンションが上がるものですが、帰りはと言うと下がるものです。
下がったまま、家に帰るのも何だか寂しいので、レジャー帰りにも、イベントを入れる様にしました。
それが我が家にとってのイベント、極楽の湯なのです。この極楽の湯に家族で行く時は、曜日や季節もバラバラなのですが、一人だったり、友人と行く時は、必ず土曜日の午前中と決まっているので、良く同じお客様と会います。
最初の頃は、またいたと言う程度だったのですが、毎回、会うと自然と会釈をする様になり、簡単な会話もする様になっていきました。
その方は、見た感じ、80歳過ぎたおじいちゃんです。おじいちゃんなのですが、ものすごく話好きなのです。最近は、風呂場で会うなり、話かけてきてくれて、お風呂を上がってから、食事をする中になりました。
私の父親とほぼ同じ世代の方と、こんなにフレンドリーになったのは初めてでした。しかし、出会って半年過ぎあたりから、そのおじいちゃんを極楽の湯で見かけなくなってしまいました。
何か病気なのか、心配でしたし、こんな事なら連絡先の交換をすれば良かったと後悔しました。

以後、半年経っても、そのおじいちゃんを見かける事はありませんでした。
ネガティブな事は考えない様にしましたが、もしかしたらと言う思いも正直過ぎりました。そう思うと涙が溢れてきました。
でも、父ほどの年齢の方と楽しく、過ごせた事で、未来への希望を持たせてくれました。
いつか、あのじいちゃん見たいに、気さくに若い人に声をかけられる様になりたい。そう思いました。
あれから5年が経ち、私は今だに月2回ペースで、極楽の湯に行っています。その度に、頭のどこかで、よぉ、元気だったかと声を掛けてくれそうでなりません。
勿論、今も一人でも家族でも極楽の湯には行っていますが、私にとっての極楽の湯は、思い出の場所となっています。今は健康ランドも、半分以上は年配の方がしめています。
今後はもっと増えていくのでしょう。だからこそです。だからこそ、おじいちゃんと若者が唯一、同じ空間を共有出来る場所が、温泉であったり、健康ランドなのではないでしょうか。
また、話しやすい環境が健康ランドの良い部分でもあると私は思っています。

今では土曜日の午前中に行っては、おじいちゃんとのネットワークが出来ています。風呂場で話すおじいちゃんはみんな少年です。
小さな事でも目をキラキラさせながら、話すおじいちゃんを見ているだけで、元気を頂ける。そんな体験を今も尚、継続中です。